私は海外に選挙終了時はいたので、前後の文脈や映像を見ていない。
つまり限られた情報の中で、YAHOOニュースを見ての感想。
池上さん、大丈夫ですか?
意図的にしているとしたら相当な曲者、意図的にしていないとしたら、それは。。。やばくね?
今井さんは、子育て支援や障害者支援に力を入れたい意向をかねてから主張してきた、とあります。つまり、ご自身のお子様が障害者である事や、7年間ボランティアをされてきた経験から、「子育ての状況(シングルマザーの視点、と憶測)や障害者の方が、すごく生活を送りやすい状況ではない。ということを、本質的問題として捉えられた。
その本質的問題から、「子育てがしやすく障害者をもっと支援してくれる国を目指したい」と課題設定をされたわけ。
その課題を遊説し、もちろんSPEEDという有名利点も、もちろんある。しかし、その課題に対して民意をもって当選された。
ここで、戦略とは何?を思い出して頂きたい。彼女は、おそらく、遊説中に沖縄の基地問題や安全保障問題は訴えていないと思われる。なぜなら、課題を、子育てと障害者支援としているのだから。つまり、沖縄の基地問題や安全保障問題を選んでいない、捨てている。それで、当選という結果を得た。
彼女は、きっちりと本質的問題、課題設定を行っている。当選したのだから、その設定した課題にどう向き合うのか、HOWの部分を当選時には問うべきであり、そこに、基地問題の質問を投げかけ、今から勉強しますの答えに怪訝な顔は、意味不明。
例えば、当社はエンジンに強みを持つ二輪車販売会社だとする。海外展開もしている、ただ、経営効率が非常に悪い。
そこで、課題として、エンジンだけに事業領域を絞るという案もあるが、それよりも、まずは販売拠点をアジアだけにしよう、販売拠点を絞ろう、つまり、アジア以外の販売拠点は捨てる、と。ここからは、ではどうやってベトナムに?中国に?と議論を進めなければならない。
そんなときに、ブラジルの販売拠点は、なんて言い出す人がいたら、お前、話きいてた?と言われても仕方がない。
これと同じ様なことを、公共の電波でやってしまった。そして、見事に、「これからきちんと向き合っていきたいと思います」と、そこは私の最優先課題ではありません、と優先順位までクリアーにされた答え方を、今井氏はされた。愚問に対しての、模範解答だ。そこで、怪訝な顔ではなく、そうですか、基地問題よりも子育てや障害者支援が課題なのですね、と締めくくっていれば助かったのに。。。
何度もいいますが、課題を設定するのは、その打ち手を出しやすくするため(余計なことを考えずにすむように)。思考領域を絞るのが目的。アイディア出しの基本のフレームワーク、である。
PS
私は、著者の森岡さんと実際に働いた経験がある。
非常に熱い、頭の切れる方で、このあたりの戦略論は、非常に理路整然と、また、実務家らしく、事実を分かりやすく織りまぜて述べられている。
この2冊は、必須の保存版 。

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ちなみに、私は、SPEED派ではなくMAX派だった。