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【知】元CFOが説明、誰もが知るべき損益計算書の5つの利益と超簡単な覚え方

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この記事では、損益計算書で大事な5つの利益とその暗記方法について紹介します。

そもそも損益計算書って難しい、また、意味や読み方はそれぞれ分かったけど、なかなか専門用語なので覚えられないし、覚えてもすぐに忘れてしまう、そんな悩みありませんか? 

そんな悩みを解決するのが、この記事です。損益計算書の理解と暗記が、一気に解決しますよ。 

実際の損益計算書(ANA)

まずは、いきなり決算短信の1ページ目を見てみます。

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https://www.ana.co.jp/group/investors/irdata/summary/

真ん中より少し上の、それぞれの利益がある「連結経営成績」という欄です。言い方が色々ありますが、あまり考えずこの欄で。

この4つ、「売上高」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」は何か説明できますか? 

おじいちゃんやおばあちゃんに説明して納得してもらえたらOKです(笑)

損益計算書は引き算のみ

損益計算書の世界とは、引き算の世界。損益計算書は、引き算だけで構成されているといっても過言ではないです。これを絶対に、忘れないでください。

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5つの利益

  1. 売上総利益
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 税引前当期利益
  5. 税引後当期純利益

1.売上総利益(Gross Profit, GP)

粗利(あらり)とも呼ばれます。売上総利益とは何か? 商品力によって稼いだ利益などという方もいますが、ややこしいですよね。

何度も言います、損益計算書は、引き算を基本に構成されています。

つまり、売上総利益=売上ー売上原価、が答え。売上から売上原価を引いたもの、これが、売上総利益の答えです。

では、そもそも売上ってなんですか? 売上原価ってなんですか?

売上(Revenue、Sales)

いきなりですが、企業は、実は、たった3箇所からしかお金を得ることが出来ません。答えられますか? 少し考えてみてください。。。

企業がお金を得られる3か所とは?

  1. 顧客
  2. 債権者
  3. 株主

1の顧客とはお客さま、つまりお客さまからの売上金。

2の債権者は、最もわかりやすい例は、銀行。銀行などからの借入金、負債や債務と呼ばれるもので、返済しないといけないものです。

最後の3が株主。いわゆる、資本金。

この3つのうちの1つを構成する大事なものが、売上です。

 

余談ですが、

売上での考え方のコツを1つ。

売上を見たときに、瞬時に「単価×個数」と考えるくせをつけることです。「入場料×来客者数」「1人あたり売上×人数」「1個あたり売上×個数」。単純な掛け算であり、この積み上げが売上を構成します。

この考え方は、ビジネススキル(フェルミ推定)に直結しますが、話が今はそれるので、割愛&また別途。

売上原価(Cost of Goods Sold、COGS)

売上原価って何ですか?

これも、すこし考えてみてください。。。

答えは、「売上を生み出すために、直接かかった経費、直接費」です。

直接とは、「個々の売上に、はっきりと簡単に紐付けができる費用」です。

例えば、車販売会社で、仕入値は、はっきりと簡単に分かります。

「はっきりと売上に簡単に紐付け可能な費用」、それが直接費=売上原価です。

 

逆に、セールスマンが、セールス活動をしなければこの車は売れなかったはず。

だから、この人件費は、売上原価にすべきだ、といえますか?。言えるかもしれません。

しかし、はっきりと、誰もが納得する形で、すぐに「彼が費やした何時間何分の人件費がこの車の販売分」と言えますでしょうか? 難しいですよね。 

ですので、直接費ではない、つまり売上原価ではありません。

2.営業利益(Operating Income)

本来の会社の営業活動から得た利益、と言われますが、難しいですね。

引き算では、「売上総利益ー販売費および一般管理費」この、日本語訳のセンスのなさが、我々を惑わせます。

販売費および一般管理費(販管費とも言います)は、英語では一般的にOperating Expenseといいます。

営業活動にかかる費用、つまりは「営業活動に必要な間接費用」この方が、断然わかりやすいですよね。

 

営業費用(販売費および一般管理費)の一例

  • 人件費(給与、厚生費、賞与、退職金)
  • 広告宣伝費
  • 接待交際費
  • 車両費
  • 交通費
  • 通信費(電話代等)
  • 事務所の賃料
  • 水道光熱費
  • 保険料
  • 消耗品費

3.経常利益(Ordinary Profit / Current Profit)

本来の会社の営業活動と副業から得た利益。

経常利益=営業利益+副業(営業外収益ー営業外費用)

では、副業とは何か。

余った店舗スぺースを他人に貸して得た賃料収入等もありますが、主に財務的な活動からのものという理解でOKです。

財務的な活動は、金融機関以外は、だいたい副業感覚ですよね? 

サラリーマンの株式投資(財務的な活動)なども、副業です。そのような感覚で大丈夫です。

営業外収益 受取利息、為替差益、有価証券売却益、配当金
営業外費用 支払利息、為替差損、有価証券売却損、雑損失

支払利息がここに分類されることは、ぜひ覚えておいて下さい。

一般的に良く出てくる科目ですし、株式投資や買収で必要なEBITDAの説明で、再登場します。

4.税引前当期利益(Profit before Tax / Pretax Profit)

会社のすべての活動による、税金計算前の最終利益

すべての活動とは、営業活動+副業+特別活動(毎年、毎期ではない)

特別利益 固定資産売却益、投資有価証券売却益
特別損失 固定資産売却損、投資有価証券売却損、災害損失

有価証券(とりあえず、株でOK)については、その保有目的によって、「売買目的」「満期保有目的」「子会社及び関連会社」「その他」に区分され、その区分によって、特別活動かそうでないかに区分されます。

しかし、本1冊が書ける分量なので、無視でかまいません、そんなことは専門家に任せればよいのです。

大事なことは、その有価証券の売却行動そのものが、副業のレベルなのか、特別活動(数年に一回)のレベルなのか、が最も重要な感覚です。

5.当期純利益(Net Income / Net Profit)

会社のすべての活動による、税金計算後の最終利益。この税金は、ちなみに法人税でOKす。

当期純利益=税引前当期利益ー法人税等

法人税等は、法人税、住民税および事業税について計算された税金です。「計算された」とは、「収めるべき税金」ではない、という点だけ覚えておいてください。CF計算書で、種明かしします。

税効果会計という、くそややこしい会計手続きが存在するためです。この、税効果会計については、無視でいいです。こんな論点で、経理嫌いになってほしくないのです。

 

さて、もう、 お気づきでしょう。

損益計算書を理解するうえで最も大事なことは、会社の活動のレベル(本業、副業、特別活動の3つ)に分ける感覚をもつこと。

それと、活動に関わる、特に費用の性質を理解することなのです。どの費用が、どこに分類されているかに最大限の注意を払うこと、そうすれば、損益計算書は自然と理解できるはずです。

5つの利益項目の覚え方

縦に5つ並んでますが、大事なのはセンターです。

3番の経常利益、これをまずは頭に思い浮かべます。

経常、経常、経常です。けいつねと言う人もいます(まじです)

上2つは、直接費だけ引かれた1.売上総利益、直接費も間接費も引かれた2.営業利益、簡単ですね。

下2つは、税金を引かれる前の4.税引前利益と税金を引かれた後の5.税引後利益。

5項目、暗記完了ですか? 空で書けますか?

語呂合わせ

覚えきれない場合は、語呂合わせで、無理やりでも覚えきりましょう。

売上総利益の「う」、営業利益の「え」、経常利益の「け」でうえけ→植え毛。

税金(法人税等でしたね)の前と後で、前後、ビフォアー、アフター的なイメージ。

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終わりに

今回は、仕訳や、借方だ左側だ、増えた減ったの会計の話を、一切していない事に気づいて欲しいのです。損益計算書は、縦に流れるものであり、引き算で構成されている理由です。

いわゆる会計の原理、簿記の原理は、貸借対照表から考えたほうが断然わかりやすいのですが、やはり、とっつきやすいのは、損益計算書だと思います。

 

決算書が読めれば、周りから、必ず頭ひとつ抜きん出ることが出来ます。個人で行う投資も、投機(ギャンブル)ではなくなり、勝率が間違いなく高まります。

一方で、実は財務会計理論、簡単に言うと経理というものは、一度分かってしまえば、非常に単純な原理からなってます。

しかし、難しい、と思い込んでいる人が多いのも、また、事実。チャンス満載のスキル分野なのですよ。

宿題

グーグルで、自分の好きな会社を3つ選んで、それらの会社の決算短信をご自身で調べてみて下さい。ちなみに、決算短信とは、有価証券報告書の簡易版と思って下さい。

「ユニクロ、決算短信」「ソニー、決算短信」などでOKです。

そして、それぞれの会社の1ページ目で、経営成績の行を確認してみてましょう、15分掛かりませんから。

 

会計や経理をもう少し基本から学んでみたいという方は、こちらからどうぞ。 

www.keiaha.com