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簿記、経理、会計、財務諸表に必ず興味が沸く、○○アプローチの威力(経理勉強法)

ようこそお越しくださいました、イトウケイです。

今回は、私の仕事分野のお話です。

決算書、財務諸表の読み方がわからない、仕訳がわからない、簿記の試験を受けたほうがいいの?

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まず、2通りの方を想定してます。

  1. 経理に興味が沸かない、またはあきらめてしまったが、経理や財務の知識が必要な方
  2. 簿記や経理に精通している方

1は、もちろん、この本来の目的の方。2は、私の経験上、経理や財務や会計士の世界の方々は、とにかく「説明が下手」。自分の知識なりをひけらかしたり、分からないと言われるのが怖いのか、まやかしに走り勝ち=難しい言葉を使いすぎ。で、「さすが」といわれるかと思いきや、経営陣や先輩、そして同僚から言われる、「あいつは使えない、経理バカだ」と。

残念ながら、殆どのケースがそう。だからこそ、私は、経営職までたどり着いたのだ。周りが、勝手に自滅してくれたから。私は、決して地頭は良くない、だからこそ、「分からない、ということが分かる」のです。

 

シリーズとして

  1. 決算書の読み方と簿記の解説
  2. なぜ、簿記や会計が難しいと感じるのか?
  3. 財務諸表の基礎を理解したい人!楽しめる簿記会計の練習問題(ルフィの航海)

  4. ルフィ例題の回答
  5. 必要最低限な損益計算書の知識をまとめてみた

  6. キャッシュフロー計算書の読み方

  7. 株主資本等変動計算書の読み方

で揃えます。

 

まず今回は、1。

資産、負債、資本、収益、費用と5要素と言われるが無視。

資産と負債だけでまずは、十分。

 

資産は、財産と捉える。

  • 現金
  • 売掛金(いわゆる掛売り/ツケですね、モノは渡したけどまだお金もらってない)
  • 有価証券(株と思ってください)
  • 車両(車です)
  • 建物(家とかビルとか工場)

なんとなく、分かりますよね。なんとなくで良いです。

少し詳しい方は、「繰延資産は?」などとチャレンジしてこられるのですが、そういうことを、後回しにすべきなのです。新入社員研修でも、手をあげて発言されるものですから(笑)

 

負債は、そのまま。返済しなければ追われるもの、とイメージ(笑)。

  • 借入金(銀行からの、等)
  • 買掛金(売掛金の反対、ツケ(後払い)で何かを手に入れたのだ)
  • 未払金(これもツケ(後払い))
  • 支払手形(これもつけみたいなものです、支払わないといけないんだ、で理解)

「資本は、資産と負債の差額」

これがまず、コツです。資本の中身を見ると、資本金、なんとなく分かる、出資とか言うし。利益準備金とか、なにに準備するの?その他剰余金とか、その他って何の他?資本剰余金とか、過剰に余るの?何が余るの?

もう、ちんぷんかんぷんでしょ。はい、絶賛無視。「資本は、資産と負債の差額」。

 

では、この資産と負債の2つだけを頭に入れて、まずは、以下の文書を考えてみます。これが、「仕訳をきる」と言うこと、今は「なんか経理的に、文章を考える」でOK。

  • 資産XXまたは負債XXが、何円増えた(減った)
  • 差額があるのか、あるなら、何円でその差額は、出資からなのか違うのか。

A氏は、100万円の現金をヤフオクせどり会社の設立に使った。

この場合、会計は「会」社の「計」理で「会計」ですから、会社は100万円受け取ってますよ。確かにA氏のものに思えますが、とにかく「会社の立場」で考えてください。

→資産(現金)が100万円増えた。

→負債は増減しない。

→その差額100万円は、出資により増えた。

 この出資を資本と言うのでした。なぜなら、資産と負債の差額ですから。

会社は、50万円を銀行から借りた。

→資産(現金)50万円が増えた。

→負債(借入金)50万円が増えた。

→差額はゼロ。

会社は、売る為に、SMAPのポスターを70万円でヤフオクで手に入れた。

→ポスター(棚卸資産)が70万円増えて、資産(現金)が70万円減った、結果ゼロ。

→負債は増減しない。

→差額はゼロ。

会社は、SMAPのポスターを120万円でヤフオクに出し落札された。

→資産(現金)が120万円増えて、資産(棚卸資産)が70万円減った。差額50万円。

→負債の増減はしない。

→その差額50万円は、出資からではない。

この出資から出ない場合を、利益剰余金というのですが、この日本語のセンスがなさすぎ、なのです。英語では、Retained Earnings (RE)と言います。留保利益が直訳なのでしょうが、ここは、累積利益と訳します。「出資からではない」を、では何からか、となるので、「RE」と置き換えます。

 

これら4つの仕訳から、資本は、150万円(100万円の出資資本金と50万円のRE)になっている。単純に、4つの取引の差額の合計ですから。

現金は200万円で、負債は、借り入れた50万円でした。これで、バランスしていることが分かりますね。200万円(資産)ー50万円(負債)=150万円(資本)

「仕訳を切った」と、もう言っていいのですよ(笑)。

 

さて、貸借対照表は、英語でバランスシート(Balance Sheet=BS)と言います。絶対にバランスします。なぜなら、差額で資本(出資からの資本とRE)を考えるからです。

 

この考え方を、BSアプローチと言います。日商簿記1級に合格した後で、海外でこのAccountingの授業の1回目を聞いた時は、本当に衝撃でした。80人クラスでした。経理の専門化は、その時、私とインド人の2人でした。つまり、78人は、いわば経理の素人。

とにかく仕訳を、覚えてください、覚えれば合格できますからと、簿記専門学校で言われ3級から1級まで、一生懸命勉強しました。しかし、今思えば、この基本中の基本を、まずは頭に入れれば、仕訳は「覚えるもの」ではなく「考えるもの」に劇的に変化するのです。

 

シリーズのそれぞれは、下記をご参照ください。

 

2.なぜ、簿記や会計が難しいと感じるのか?(未記載)

3.例題(ルフィの航海)

www.keiaha.com

4.ルフィ例題の回答(未記載)

5.損益計算書の読み方

www.keiaha.com

6.キャッシュフロー計算書の読み方(未記載)

7.株主資本等変動計算書の読み方(未記載)

 

「書籍紹介」

BSアプローチの説明が、第1章にあります。第2章以降は、連結会計やリース会計など、いきなり難しくなりますが紙面の関係上、仕方がなかったのでしょうか。

第1章は、経理や会計をBSアプローチで理解したい人。第2章は、経理人なのだが、簡単に人に説明するコツを知りたい、という人に有益です。久々の、会計分野の良書です。